初めてのトレイルランニングザックの選び方
いざトレイルランニングを始めてみようと思った時に最初につまづくポイントがザック選び。
容量や形、機能などが様々で、どのモデルが本当に自分に合っているのかを決めるのは難しいですよね?
普段から登山やロードランを楽しんでいる方ならまだしも、これから運動を始めてみたいという方にとっては見当すらつかないでしょう。
そこで今回は、始めてトレイルランニングを始めてみたいという方に向けて、ザックを選ぶ際のポイントをお伝えしたいと思います。
はじめに
普通のランニングとトレイルランニングの違いの1つは、持っていく荷物が格段に多いということ。
山の中を走るトレイルランニングでは、もしものことがあった際は自分の身は自分で守らなければいけません。
そのためにも必要なものは必ず携行し、その上で快適にランニングができるように専用に設計されたザックが必要なのです。
一例として、トレイルランニングに持っていくものは以下のようなものが代表的です。
水・ボトル |
ソフトフラスクやハイドレーションパックなど。行程に合わせて。 |
行動食 |
ジェルやバーなど食べやすく携行性に優れたもの |
エイドキット |
怪我をした際の応急手当て |
レインウェア |
完全防水のものを上下 |
ヘッドライト |
予備バッテリーやサブライトも持っておくと安心 |
サバイバルブランケット |
動けなくなった際の保温や風除けとして |
地図・コンパス |
道迷いを防ぐ。GPSウォッチなどもオススメ |
保温着 |
休憩時に体を冷やさないように。寒い時期は必須 |
トレッキングポール |
補助として。 |
着替え |
下山時の快適性 |
グローブ |
手の冷え防止。 |
ザックを選ぶ際のポイント
容量は適切か
トレイルランニングのザックにおいて、「大は小を兼ねる」ということはまずありません。
ザックの容量が余って隙間ができると荷重が1箇所に集中して背負い心地が悪くなったり、装備が中で動くことでブレが生じてきます。
自身の用途と照らし合わせながら適正な容量を選ぶようにしましょう。
5L前後 |
・短時間のトレーニング(1~3時間) ・ロードでのロングランやウルトラマラソンでも使いたい ・スピーディなショートレース |
10~12L前後 |
・1DAYのトレイル ・必携品のあるトレイルレース ・コンパクトな装備を揃えればロングレースにも |
15L前後 |
・100KMを超えるようなロングレース ・荷物が増える冬場でも収納可能 |
20L以上 | ・宿泊装備を入れたファストハイクも可能 |
ベスト型かリュック型か
トレイルランニングのザックの形状は大きく分けると「ベスト型」と「リュック型」に分かれます。
それぞれにメリット・デメリットと言える部分がありますので、自身の好みや使うシーンを想像しながら選ぶようにしましょう。
ベスト型
メリット |
フィット感が高く、走行中のブレが少ない ショルダー部分のポケットが充実していてザックを背負ったまま行動しやすい 軽量 |
デメリット |
(リュック型と比較して)容量が小さい フィット感が強い分、蒸れやすい |
リュック型
メリット |
容量が多い 耐荷重に優れる 日常的にも使いやすい |
デメリット |
走行時にブレやすい 動きながらの補給がしにくい |
装備の出し入れのしやすさ
トレイルランニングではできるだけ停滞することなく動き続けることが理想。
そういう意味で直感的かつスピーディにモノの出し入れができるザックが必要です。
とはいえモデルによってショルダーのポケットが充実しているもの、メインコンパートメントが大きく開くもの、サイドからもアクセスできるものなど様々です。
また、それが便利と感じるかどうかも人それぞれ。
ポケットが小分けになっていた方が沢山ある補給を細かく分類できて良いという人がいれば、どこにしまったかわからなくなって却って使いにくいという人もいます。
ここはある程度使ってみないと中々分かりにくい部分ではありますが、自分の性格や好みと照らし合わせてザック選びをしてみましょう。
フィット感が細かく調整できるか
どんなに良いザックであっても、あなたの身体にフィットしていなければベストなパフォーマンスを引き出すことはできません。
フィットしているザックは走行中のブレを少なくするだけでなく、荷重を上手く分散させ、かなりの量の装備を詰め込んだ時でさえ軽快な背負い心地を提供してくれます。
上記のような観点から、トレイルランニング用のザックは細かくフィット感を調整できるものを選ぶようにしましょう。
ショルダーストラップやフロントのサイズ調整はもちろん、背面の荷室部分も調整できるものがベターです。
オススメモデル
超軽量なランニングベストをお探しの方はこちらのTARMAC VESTがオススメです。
わずか141gの重量で通気性に優れているため、スピーディなショートレースから夏の暑いの日のトレーニングにも最適。
ミニマルなルックスでありながら、6L収納可能でフロントのポケットも十分。
サイドもコンプレッション可能でフィット感にも優れます。
走行時のフィット感を極限まで高めたい方にはこの EXODUS シリーズがオススメです。
体をすっぽりと覆うユニークなデザインはベストと体を一体化させ、走行時のブレが限りなく少ない極上のフィット感を生み出します。
また、この形状の恩恵としてフロント部分を全てストレージとして使用することが可能に。補給でベストを脱ぐ必要がありません。
ULTRA VESTA 6.0 (ウルトラ ベスタ 6.0)
短距離から長距離レースまで汎用性の高さが魅力のシグネチャーモデル。
10.3Lの容量は日々の練習から長距離レースまで幅広く使えるバランスの良さがあり、最初のザックとしては申し分ありません。
Comfort Cinch(コンフォートシンチ) 3.0 システム搭載で、背負った状態でも無段階でフィッティングを調整可能。
レース状況によって刻々と変化するフィッティングにもクイックに対応ができます。